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耽羅国・立春クッ(イプチュンクッ:クッは巫俗儀礼の意)
済州島原都心で出会う春のお祭り
時期:毎年2月の初め
主催:済州民芸総
場所:済州牧官衙 (住所 済州特別自治道 済州市 観德路7キル13)
問い合わせ: 済州民芸総 82-64-758-0331
[主なプログラム]
済州城弥勒告祀、春等乞窮(チュンドンコルグン)、春景門クッ(チュンギョンムンクッ)、立春クッ(イプチュンクッ)、ナンスェモリ(木牛追い)
済州島は1万8千もの神々がいる国。彼らが天の神に呼ばれて天に帰ってくる期間のことを、「新旧間(シングガン)」といい、昔の済州島の人々は引っ越しや家の修理はこの時期にしかできないものと信じていた。それは、むやみに引っ越しするのは神々を怒らせると考えていたからだ。新旧間が終わり、神々が済州島に降りてくる時になると、巫女は巫俗儀礼(クッ)で神を呼ぶ儀式を行う。この儀式を「立春クッ(イプチュンクッ)」という。昔は、各村の本郷神を迎える多くの巫女たちが観徳亭(クァンドクチョン)に集まり、その中から最も踊りと語りに秀でた巫女の親分ともいわれる「都行首(ドファンス)」を、この日に選んだといわれている。
巫女たちが神々の降臨を讃えて激励する舞を踊ると、神々はそれに気づき、都行首(ドファンス)が開けた門から、済州島の風に乗って降りてくるそうだ。
そのため、立春クッ(イプチュンクッ)は、本当の意味での「大同祭(皆一堂に集まり、和合するという意味)」であったと言えるだろう。耽羅国時代には王から百姓まで、朝鮮時代には済州牧の最高管理である牧使から庶民まで、そして現代では高位管理職から庶民階層までが皆共に楽しんだ。さらに、罪を犯した時や稀に大きな賞を受ける時にしか姿を見せない牧官衙も、この時には開放され、庶民たちも自由に出入りし、牧使が業務を行っていた延曦閣(ヨンヒガク)も見ることができた。耽羅国・立春クッ(イプチュンクッ)は、遠い昔耽羅国時代から歴史を伝えてきたという点で意義深いお祭りだ。1841年李源祚(イ・ウオンジョ:済州島の牧使)が書いた《耽羅錄(タムラロク)》をはじめ、いくつもの文献に耽羅国の王が親耕籍田(チンギョンチョクジョン:王が直接農作業をすることで、農業を奨励する風習)と共に、豊年を祈願して儀式を行ったと記されている。
日本統治時代には、済州島人の精神的な結束力を壊そうと、一時中止となっていたが、1999年に「耽羅国・立春クッノリ」として蘇った。「クッ(巫俗儀礼)」に「ノリ(遊び)」という意味が含まれていることから、最後の「ノリ」をなくして「耽羅国・立春クッ(イプチュンクッ)」と名を変え、今日までその復興が続いてきた。お祭りを主催する済州民芸総が、耽羅国・立春クッ(イプチュンクッ)を「命脈が途切れた昔の立春クッ(イプチュンクッ)を、現代に合わせて復活させた新しいお祭り」と紹介するほどに、歴史的意義のあるお祭りだ。
伝統文化祝祭を掲げているだけあって、古来の風習を復活させつつ、様々な分野での多彩なステージイベントも行われている。初日には、壺を割ってすべての厄を済州島の外に追い出すというパフォーマンス(舎利殺星)や大型揮毫記入(立春揮毫)、豊年を祈願する儒教的儀式(世経祭)、そして済州島原都心を練り歩き、興じる人々や春灯、済州島の神像で通りがあふれかえるストリートパレードも開催される。二日目には済州島庁、済州島教育庁、済州島議会、済州島市庁などの主要な官公庁を巡り、丁酉の年の無事安寧を祈願する厄払いクッ((春景門クッ(チュンギョンムンクッ))から始まり、立春クッ(イプチュンクッ)、木製の牛を追いながら德談(成功を祈る言葉)を交わす行事(木牛追い(ナンスェモリ))、お面クッ遊び(タルクッノリ)、祝賀公演、大トリの場などが行われる。
立春クッ(イプチュンクッ)の看板メニューとして選ばれている「立春千両ククス」や済州島郷土料理研究院と森島2洞自生団体協議会が共同で準備する郷土料理は、ぜひ味わっていただきたい逸品だ。そのほかにも、所願書書き、柶占(その年の吉兆を占う占い)、立春ボタン・木製の小牛・伝統お面作り、立春クッ(イプチュンクッ)解説などのイベントは、立春クッ(イプチュンクッ)で欠かすことのできない人気プログラムだ。
[主なプログラム]
主なプログラム 開かれたナンジャン、済州城弥勒告祀(チェジュソンミロクコサ)、春等乞窮(チュンドンコルグン)、世経祭(セギョンジェ)、木牛告祀(ナンスェコサ)、春景門クッ(チュンギョンムンクッ)、立春クッ(イプチュンクッ)、木牛追い(ナンスェモリ)、立春お面クッ遊び(イプチュンタルクッノリ)
[イベント]
所願書書き、柶占(その年の吉兆を占う占い)、立春ボタン・木製の子牛・伝統お面作り、立春クッ(イプチュンクッ)解説、版画写し、餅つき、所願鉢作り
プログラム内容などについては、主催/主管側の事情により、変更される場合がある。
[利用案内]
観覧所要時間 期間内自由
観覧可能年齢 全年齢可
利用料 無料